面倒なバツイチ男(13) 黒子、バカなことをする。
その後普通に食事を楽しんで普通に解散した。
今度はしつこく送ると言ってこなかった。
ここで少し話しは遡る。
順番が前後して申し訳ない。
以前、私の派遣の契約満了に納得いかなかったM氏が独断で上司に直談判をしに行くというありがた迷惑があったと当ブログに書いた。
その際、私は1つバカなことをしている。
食事を断らなかった以上にバカなことだ。
M氏が謝罪の長文メールを送ってきた時、かなりヘコんでいるのが感じ取れた。
直談判はかなり迷惑だったがこれ以上公私混同しなければそれでいい。
そんなに必要以上にヘコまれるとこちらが悪いことをしているように思えてきた。
「ひとの親切心をなんだと思ってんだ。普通は感謝することだよ」
普通はそう思うだろうか。
だが迷惑は迷惑である。
望んでないことをされたのだ。
しかしめちゃくちゃ怒りたかった訳ではない。
私はこの会社に残りたい訳ではない、次も探してるということが伝わればよかったのだが、メールを返すと全然違う方向に受け取られてしまい、M氏から届く長文がだんだん面倒になってきた。
そこで電話をかけてみた。
文字では伝わりにくいだろうから直接言ってやろうと思った。
プライベートのケータイに勤務外にかけるのは気が引けたが、会社では何度も電話で話しているのでそこまで深く考えなかった。
手短に伝えて切ろうと思った。
しかしM氏は電話に出なかった。
確か平日の20時頃だったと思う。
まぁ出ないならいいやと思った。
だがこれが大きな間違いだった。
過去の黒子に言う。
好意を持たれて迷惑だと感じている相手に何電話してんだよ。
余計なことばかり気にしてNOとはっきり言えない自分は我ながらバカだと思う。
つづく