黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

嘘八百B派遣会社(12)隣の部との面接

kuroikuroko.hatenablog.com

前回までに書き忘れた件を追記。

 

急に会いに来た今田に対し散々文句を言った私。

 

あまりにもキレてしまい、

 

「そもそも話をくれた時点で契約期間を1年の長期だと偽ったのがおかしい、3ヶ月だけの仕事だと知らなかったわけがない」

 

とクレームをつけたところ今田は逆ギレした。

おそらく10以上も年下の女に言われっぱなしで腹が立ったのだろう。

 

今田「すみません!!僕は!!知ってました!!すみませんっそれは僕は担当者として知ってました!!」

 

今田が知っていたと言い張っているのは"契約期間が予め3ヶ月で切れる"ということ。

 

オマエが知っていたのであれば林との報連相の問題じゃないか。

 

私は林には"産休代理で1年、長期の仕事"だと何度も確認したのだから。

 

 

私は今田にドン引きした。

 

黒子「んじゃなんでこんなことになったんですかね。」

 

冷めた口調で言い返してやったが、今田は「・・・すみません・・・っ」と目を逸らしながら不機嫌そうに言うだけだった。

 

 

 

 

 

それから

 

異動先の隣の部での面接は即座に決まった。

 

もう9月半ばなので可能な限り早くしてくれと要望していた。

 

もちろん今田同席。

 

異動先の派遣担当者はFさん(男性)。

異動すればつまりこの人が指揮命令者になるわけだが。

 

Fさんの話ではやはり私に担当してもらう仕事は議事録とテープ起こし専属だった。

 

他の業務を頼むこともあるかもしれないが、基本的に上記メインだと。

 

 

ていうか派遣の普通の面接をしてくれと言っていたのに、自己紹介もなく私の職歴書の用意もない。

 

いきなりFさんの仕事説明が始まったのだ。

 

これは今田が悪い。

 

そもそも自動的に私をその部へ異動させるつもりだったんだから今更自己紹介も何もないのだ。

 

先方は私のことを知っている。

 

だが私はそれが気に食わなかった。

 

通常、派遣が「そこで働きたい」と思った案件(仕事)について、派遣会社内で選考通過した場合に初めて先方との面接が決まる。

 

そこで初めて派遣(私)の資料(職歴やスキル等の情報)が先方に行くのだ。

 

なのに今回の面接時に、今田は私に関する書類を何も持参してこなかったのだ。

 

これは既に私の情報が先方に行っているということだ。派遣の意思を無視して先方に資料を渡していたのかと思うと本当に腹立たしい。

 

 

 

黒子「すみません、議事録メインでしたら私にはできません。」

 

私は即断った。

 

私はFさんに、耳が悪くて聴き取り関係の仕事はお断りしている旨伝えた。

 

実際に話を聞いてみないと分からなかったので面接を切望したが、やはり聴き取りメインではどうしようもない。

 

もっと事務作業メインで議事録の頻度が下がるのであればもう少し検討しようと思っていた。

 

ついでに

派遣会社にも登録時に希望しない仕事について説明していて、まさかそれメインの部署へ異動だなんて寝耳に水だったとも付け加えた。

 

Fさんは更にどういう環境で議事録を撮ってもらいたいかを説明してくれたが、どうしても私は"議事録""聴き取り"というだけで嫌だった。

 

 

すると今田が口を挟んできた。

 

今田「黒井さーん、あのですねぇ・・・」

 

今田は説明用の紙を紙芝居のように立てかけ私に向かって何やら説明し出した。

 

おそらくFさんの補足をしたかったのだろうけど。

 

今田は何か説明するときはいつもこのように紙を立ててペンや指で示しながら話す。

 

その態度も話し方ももはや全てが気にくわない。

 

バカにされている気がして仕方がない。

 

「そんなこと言われなくても分かってます」と私は今田の話を断ち切った。

 

私が言うのもなんだが可哀相なのはFさんだった。

 

明らかに不機嫌な私と今田との間に険悪な空気を感じとったFさんはオロオロしている。

 

Fさん「うちとしてはこのまま(黒子が)異動して来てくれると助かるんですが・・・今から新しい派遣さんを探すのも時間がないですし・・・」

 

この時点で9月半ば。10月1日からの派遣を探すには厳しい。

 

しかしFさん、悪いがその文句はB派遣会社に言ってくれ。

 

おそらく今田から「隣の部に9月で契約満了する黒井をそのままスライドさせますんで〜」などと聞いていたのだろうが、それは今田と林の勝手な決定事項。

 

私としては無断で異動させられそうになった先での仕事が"できないことメイン"では受けようがない。

 

私だってこれから就活なのだ。冗談じゃない。

 

黒子「申し訳ありませんが、それメインとなるとできないです。」

 

 

 

Fさんはどうしても私にきて欲しそうだったが、私は断固として意思をかえず、面接は5分程度で終わった。

 

 

 

その後、仕事中にFさんと鉢合わせた際、私は面接時の態度の悪さを謝罪し、時間を作っていただいたお礼を述べた。

 

そしてこの面接で隣の部への異動はなしとなった為、それからまた就活が始まった。