嘘八百B派遣会社(11)仕事内容丸変わり。
"事務派遣としての仕事は絶対に変わらない"と主張する今田。
百歩譲って、では隣の部署ではなんの仕事をするのかを聞いたところ。
今田「議事録とテープ起こしです。」
この言葉に私はブチ切れた。
黒子「そんなことできません!!」
なぜかというと、実は私は耳が少し悪い。
といってもそこまで大袈裟なものではなく病気でもない。
単純に耳が遠い。
一緒にいる複数の人たちが聞こえている会話が聞こえていないことがしばしばある。
屋外では電話は聞こえ辛いので耳を塞いで会話する。
仕事でも隣近所で会話されると自分の電話相手の声は聞きにくい。
他人に電話を代わってもらうと、その人は普通に話しているのでやはり私は耳が悪いと思う。
よって電話対応や聴き取り関係は苦手だ。
実は以前書いた「超鈍感セクハラ男T氏」にさせられた”契約前にやらなくていいと確認したのにやらされた仕事”はテープ起こしだった。今更公表。
派遣だと自分で仕事内容を選べる利点がある。
なので派遣会社に登録する際と、面接してもらう派遣先には必ず
「耳が人より悪いから聴き取り関係は希望しない・できない。議事録やテープ起こしはできない」
と伝えているのだ。
にも関わらずB派遣会社は。
無断で異動させられそうになった部署での仕事内容が「議事録とテープ起こし」専属。
できるかバカ!!
そもそも今田が言う事務派遣の仕事「資料作成とコピー取り」からかけ離れたと思うのだけど。
かろうじて資料作成に該当しそうだが、契約書の業務内容では資料作成と議事録は区別して記載される。
よって別物。
よくもまぁ「仕事内容は絶対に変わらない」などと言えたものだ。
変わりすぎじゃないか!!
私は今田に耳の事情を話した。
黒子「ていうかB派遣会社登録時に林さんに話してます!!」
それはそれはもう堪忍袋の緒が切れたもんだから、ものすごい怒りを込めて言った。
すると今田は
「え、ホントに・・・?あの・・耳が悪いんですか・・・?」
と訝しげに聞き返してきた。
そうだっつってんだろ。この聞き返しに私は更に苛立った。
私は「悪いです」と今田を睨めつけた。
信じられない、とも付け加えた。
私の怒りは治まらない。
黒子「部署異動で仕事内容が変わるのであれば、私にとっては派遣先の会社が変わるとの同じです。
事前に仕事内容を確認して選べるから派遣をやっているんです。
派遣会社に登録する際に希望職と希望しない仕事を確認しますよね?
派遣会社が自由に派遣社員を異動させて良いのであれば希望の確認の意味がないじゃないですか。」
今田は「あー」とか「すみません」と言ってもうタジタジ。
しかし怒ってばかりでは話が先に進まない。
黒子「隣の部に行けというのであれば、なぜいつも通りの先方との面談がないのですか。勝手に決めないでください。
議事録とテープ起こしはできませんが先方の話を聞かないことには分からないので(オマエらの話は信憑性がないから)、一旦異動先での面接をやってくださいよ」
そこで働くかは現場の社員の説明を聞いてから決めることにした。
そう。
そもそも当時の部署への派遣は、今田の連絡ミスで面接をせずに決まったのだ。
これが大きな間違いだった。
という訳で隣の部の派遣担当者との面接を取り付けてもらった。