黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

IT系バツイチM氏の話

面倒なバツイチ男(19)終

kuroikuroko.hatenablog.com その後M氏から返信が来た。 今までにないくらいの長文だった。 メールでだけ下の名前で呼ばれるのが嫌だったーみたいなことを書いたため、今回のメールは「黒井さん」呼びだった。 長文すぎてあまり覚えてないが、まず私からのメ…

面倒なバツイチ男(18)「もう連絡できません」

kuroikuroko.hatenablog.com M氏からの着信に「俺が出る」とブチ切れた彼氏。 私はケータイを遠くへ放り投げ、その間彼氏を説得した。 「電話には出ない、わかった。」 電話が鳴り止んでからも彼氏はご立腹。 「でも今すぐ今後一切メールも電話もできないっ…

面倒なバツイチ男(17)修羅場「俺が電話出るわ!!」

kuroikuroko.hatenablog.com 翌週土曜日。 予定通り私は彼氏の家にいた。 夜が近づくにつれ、だんだんと億劫になってきた。 ほぼ確実にM氏から電話がかかってくるからだ。 おそらく20時か21時頃。 恋人と過ごす貴重な休日。しかも夜。 それでもM氏は普通に電…

面倒なバツイチ男(16)「また電話で話すよ(笑)」

kuroikuroko.hatenablog.com それ以降、”休日のゴールデンタイムに電話をしてもいい相手”だと認識されてしまったようだ。 これは自業自得。 迷惑だと言いながら期待を持たせるようなことを十二分にしたんだと反省している現在。 だが迷惑。 翌週の土曜夜も普…

面倒なバツイチ男(15)黒子、2度目のバカをする。

kuroikuroko.hatenablog.com ある土曜の夜。 いつもは彼氏の家にいる頃だが、その日は自宅にいた。 基本的に毎週末には彼氏の家にいたが、その頃から会うのは2〜3週に一度のペースになっていた。 その夜部屋でくつろいでいると、突然電話が鳴った。 M氏であ…

面倒なバツイチ男(14) プチ修羅場。M氏なかなか電話を切らない。

kuroikuroko.hatenablog.com 翌日M氏からメールが届いた。 私が電話をかけた時間はお風呂に行っていて、その後小一時間熟睡してしまい、しばらくケータイに触れずに全く気づかなかったそうだ。 「昨日の自分は本当になんてタイミング悪くバカなことをしたん…

面倒なバツイチ男(13) 黒子、バカなことをする。

kuroikuroko.hatenablog.com その後普通に食事を楽しんで普通に解散した。 今度はしつこく送ると言ってこなかった。 ここで少し話しは遡る。 順番が前後して申し訳ない。 以前、私の派遣の契約満了に納得いかなかったM氏が独断で上司に直談判をしに行くとい…

面倒なバツイチ男(12)「塩辛いものが苦手だと伺いましたので・・・」

kuroikuroko.hatenablog.com 食事の誘いを断らなかった事に自己嫌悪。 あの瞬間から翌日まで胃が痛かった。 今からでも断ろうかなと何度も思ったが、結局良い断り方が思いつかなかった。 一度OKしたくせにドタキャンするような女と思われたくもなかった。 結…

面倒なバツイチ男(11) 「明日ご飯行かない?」

kuroikuroko.hatenablog.com kuroikuroko.hatenablog.com 送別会後、お店の入り口でM氏に「じゃあここで」と言って荷物を返してもらうよう手を差し出してみた。 しかしM氏は「駅まで送るよ」と言って荷物を返してくれなかった。 やっぱりそういうことか。 M…

面倒なバツイチ男⑽ 送別会後の余談

kuroikuroko.hatenablog.com 少し余談を挟む。 送別会がお開きとなり、各々がお店の出口でたむろしていた時だった。 酔っ払って上機嫌の部長が、M氏にとんでもない事を言ったのだ。 「よぉM!おまえ家庭は円満か〜!?」 一瞬、M氏の表情が固まった。 私も固…

面倒なバツイチ男⑼ 不本意ながら色んな事で助けてもらったが。

kuroikuroko.hatenablog.com 終業後、全体に挨拶をし、鉢植えの大きなお花をいただいた。 出張組にお菓子を送りたいと部長に話すと、社内便でお菓子は送れないからと、部長はM氏を呼びつけた。 「お前、あっちに帰るときに黒井さんのお菓子持って帰れ」 2箱…

面倒なバツイチ男⑻「自腹で帰ってきたから」

kuroikuroko.hatenablog.com 派遣契約が切れるのは3月末。 1ヶ月前に私が契約満了することが知れ渡り、送別会をしてくれるとの話になった。 私が関わっていた部員はプロジェクトの関係でほぼ全員長期出張中。 オフィスに残っている社員は電話を取り次ぐだけ…

面倒なバツイチ男⑺ 間違いない

kuroikuroko.hatenablog.com 話は少し遡る。 M氏が私に好意を持っているようだと思ったのは、日常の中でも態度が明らかに変わったからである。 派遣されたばかりの時は、本当にこちらには全く興味がないという感じで、質問したことにだけ答え、笑顔も見せな…

面倒なバツイチ男⑹ やっぱりめんどくさい。

kuroikuroko.hatenablog.com もう手遅れだったが、とりあえずM氏にメールを返信することにした。 望んでない、迷惑だというのが本心。 だがM氏の行動は悪気のない好意。 これまで散々M氏を悪く言ってきたが、いい人はいい人だ。普段からお世話にもなっていた…

面倒なバツイチ男⑸「上司に直談判してくる!」

kuroikuroko.hatenablog.com あれからもまた少々面倒は続く。 年が明け、会社の経営が傾き、派遣の私はあっさり切られてしまった。 どうやら社員ですらリストラされるらしい。 派遣はその年の年度末まで。要するに3月末で契約終了となった。 私の実際の契約…

面倒なバツイチ男⑷「黒子ちゃん」はプライベートのメールだけ

kuroikuroko.hatenablog.com 後日、会社でのM氏はと言うと、普通に私を「黒井さん」と呼んだ。 エレベーターや廊下で2人きりになろうと、決して「黒子ちゃん」とは呼ばなかった。 もしかしてメールだけ・・・? それ気持ち悪いな。 あの飲み会を機に、会社で…

面倒なバツイチ男⑶ 初メールで「黒子ちゃん」呼ばわり

kuroikuroko.hatenablog.com kuroikuroko.hatenablog.com その後、少し面倒なことになった。 そろそろ帰ろうという頃、S氏が私の連絡先を聞いてきた。 M氏を一生懸命フォローして慰めていたS氏だ。 S氏は独身で、エンジニアの派遣社員だった。 「黒井さん。…

面倒なバツイチ男⑵「この話は簡単には話さないよ!」

kuroikuroko.hatenablog.com あの後、数名の飲み会に参加した。 私を含め5人だったと思う。 その内2人はM氏の家庭の事情を把握している人だった。 ”M氏の家庭の事情には触れてはいけない” これは社内での暗黙の了解だった。 皆が共通で理解しているのは、 ”…

面倒なバツイチ男⑴「自分、訳あって独身です」

ある派遣先で、ものすごく面倒な男(M氏)に好意を持たれたことがある。 M氏は30代前半でIT企業勤務。 東出昌大とペ・ヨンジュンを足して2で割ったような容姿。 子持ちでバツイチ・・・と思われるが、 決して「離婚」「バツイチ」のワードは出さない。 あく…