黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

コスプレに走ったフミ子(3)男の束縛。

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高校卒業後にフミ子とまた地元で会った時の話。

 

 

既にフミ子のメールを解読するのは困難ではあった。

 

短文すぎて質問しないと言いたいことを伝えてこないからだ。

 

そんな中、フミ子と会うことになった。

 

どちらから誘ったというよりは話の流れで久々に遊ぼうとなった。

 

半年〜1年ぶり。

 

 

サト子ともそうだったが私は友人とはそんなに頻繁に会わない。

 

年に1〜2回、年内に会わないこともある。

 

なので毎回会うときは“久しぶり”状態。

 

 

フミ子と会う約束をする際にメールで連絡を取り合ったが、なかなか返事がこない。

 

3日後に「いいよ」とか「わかった」とか超短文で返事が届く。

 

なかなか返事来なかった割にそれだけかい。て感じ。

 

 

実際に会うとメールの印象よりは明るくてまだ会話も成立はする。

 

しかし問題があった。

 

フミ子はずっとケータイを握りしめており、ずっと彼氏とメールのやり取りをするのだ。

 

私と会話の途中でも

 

「あ、今彼氏がこう言ってきた」

 

とか

 

「今こう返信したんだけど、今度はこう言ってきたんだけど」

 

とか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知らねぇよ。

 

そんな実況報告聞くために今日時間作ったのか。

 

私のメールは3日後にしか返さない上に久々に会った友達の前でずっと彼氏とメールするってどういう神経してやがる。

 

 

 

私は人と会っているときに断りもせずケータイやスマホを触る人が嫌いだ。

 

スマホを当たり前のように出して触る。

 

=別世界へ行く。

 

目の前に人がいるのに?

 

今はスマホを見るのが日常化しているが、それでも一緒にいる相手がいる場合は少なくとも共通の話題で何かを検索や操作する以外はスマホ操作は失礼だと思っている。

 

電話を取る場合や、メールやLINEの返信は相手に一言断ってからしやがれ。

 

 

 

 

そしてその日の会話のメインは常にフミ子の彼氏の話。

 

その彼は専門学校の同級生だった。

 

プリクラを見せてくれたり彼との付き合いを楽しそうに話す反面、グチも盛りだくさん。

 

プリクラ撮影の角度か決まってるようだったのでナルシストっぽかった。

 

おまけにこの男、DV傾向がありそうだった。

 

 

フミ子は私と話しながらもケータイをずっと気にして着信があればすぐに返信し、それをいちいち実況報告してくるのだが、

 

彼からのメールの内容は「なんですぐ返事しないの?」とか「今すぐ電話してこい」とかだった。

 

 

 

歯。

 

 

 

フミ子はものすごくソッコー返信してると思うんだけど。

 

私の話なんかそっちのけで返信ばっかりしてるんだけど。

 

オマエの“すぐ返信”は一体コンマ何秒なワケ??

 

 

 

フミ子が言うには、土日に友達と会うと言うととりあえずキレるらしい。

 

「自分(彼氏)と一緒にいる時間よりも他のヤツと一緒にいることを優先するのか」と。

 

 

 

こいつバカ?

 

自尊心高すぎだろ。

 

自分のために時間を割けと自己主張するだけで、相手の時間を尊重する気が全くないじゃないか。

 

ていうか彼女が友人と会っていると知っていながらひっきりなしにメールよこしてくるって自己中すぎてドン引きだわ。

 

そんな彼の話をフミ子はずっとするのだった。

 

 

 

その後2人でカラオケに行ったのだが、フミ子は何も言わずいきなり「はいもしもし」と電話に出ながら退室することがしばしば。

 

もちろん全部彼氏からの着信。

 

私はちょっとキレそうだった。

 

彼氏は非常識極まりないがフミ子もめちゃくちゃ失礼だ。

 

さっきから何の断りもなくメールばっかり返信してるし、流石に電話してくるくらい言いやがれ。

 

 

そして更にその後、カラオケを出てウィンドウショッピングをしていたのだが・・・

 

同じお店に入りそれぞれ見たいところに自由に行くのだが、私がフミ子を探しに行くとまた電話している。

 

フミ子は電話に向かって

 

「もう怒らないでよ!」

 

とか言っており、どう見ても言い争っている感じだった。

 

しばらく電話が続いたのだが、電話を切ったフミ子は私にこう言った。

 

「彼氏が今から家に来いって言ってる。どうしよう、すごく怒ってて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯。

 

 

 

まだ夕方。

 

今からご飯食べに行こうかというときだった。

 

更にフミ子はこう言った。

 

「行かないと殴られるかも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯。

 

もう別れてしまえそんなクズ。

 

そして私はキレた。

 

 

 

黒子「じゃあ行けば?

 

だいたい久々に会った友人の前でずっと彼氏と連絡取り合うのって失礼だと思わないの?

 

何の断りもなく電話にも出るし。

 

私のメールはよく分からない文面で何日も後にしか返さないくせに。

 

その彼氏も彼氏だよ。

彼女が友人と会ってるの知ってて連絡よこしてくるのって何なの?

 

自己中すぎるでしょ。

 

フミ子だって彼に、

今日は友達と会ってるからすぐ返信できない、電話も取れない、帰ったら連絡するとか全然言ってくれてないじゃん。

 

今度彼氏から電話かかってきたら私が出るわ。

今日は久々にフミ子と会ってるのでメールや電話は遠慮してくれって。」

 

 

するとフミ子は下唇を思い切り釣り上げて「ゔぅっ・・・!!」と泣き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵ーーーーーーーーーー。

 

なに私が悪いの;

 

この日あんたに会うために時間作って朝から出てきたってのに別世界で彼氏のことしか話さない人に付き合わされて泣きたいのはこっちなんですけど。

 

なんっで私が気を遣わなくちゃいけないのよ。

 

私はとりあえず言いたいことは言ったので、あとは我慢して優しく言ってやった。

 

黒子「今日はもう解散しよ。彼氏のとこ行っておいで。

 

フミ子が行かないとそいつ黙んないでしょ。

 

私だってこのまま一緒にいてもいい気がしないし。」

 

 

フミ子は「いいの?ごめんね」と言ってその日はそれで解散となった。

 

 

いいわけねぇだろこの実況女。

 

私の休日返しやがれ。