黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

お嬢サト子の裏切り(23)ダンナへ返信

会ったこともないサト子のダンナ:木田からメールが届いた。

kuroikuroko.hatenablog.com

 

人生最大の大大大ショックを受けた私は、ひとまずこのダンナに返信した。

 

 

 

「木田さん

初めまして。サト子の友人の黒子です。

この度はご結婚おめでとうございます。

 

実は数ヶ月前にサト子から、

「ダンナさんの身内に不幸があり、9月○日の挙式はキャンセルになった。年内の挙式はできない」と電話で聞きました。

それ以降、何度かLINEやメールをしてみましたが、LINEは未だに既読にもならず、サト子とは音信不通の状態です。

 

今回の木田さんからのご連絡は非常に驚いていますが、

結婚式を来週に控えているとのことですので、式後にサト子と話せたらと思います。

 

ですので申し訳ありませんが、自分の動画を送付することはできません。

失礼ですが、知らない方のメアド宛に個人情報を送ることにも抵抗があります。

違う形でお祝いできたらと思います。」

 

 

 

ちょっとうろ覚えだが、こんな感じのメールを送った。

 

それに対し、すぐさま木田から返信が届いた。

 

 

「サト子が黒子さんと音信不通になっていることを全く知りませんでした。

なぜサト子がそのような行動をとっているのか不思議です。」

 

と。

サト子から私について、いつも褒め言葉しか聞かないらしい。

 

「いずれにしても式後になると思うが、放っておいていい問題ではないので必ずサト子から連絡させます。」

 

とのことだった。

 

本当に木田の身内に不幸があったのかについては触れてこなかった。

 

また、私は、”もしかしてサト子の希望通り身内だけで行うことになったのか”とも思っていたが、木田のメールでそうではないことが発覚した。

 

サト子は元職場の人を招待しているらしい。

言い方を変えればそれしか呼んでいないから私を招待しなかったのかも、とのことだった。

 

でも他人は呼んでいるわけだ。

やはりショックだった。

 

とにかく式後に木田がサト子から私へ連絡するよう話してくれると。

一週間悶々と過ごすことになるが、そう約束してくれたので私は不安を一生懸命抑えて更に待つことにした。

 

 

その後も何度か木田とのやりとりをしたが、

「(サト子は)本当にいい子なんです!」

を頻発していた。

 

 

オマエ・・・

私がオマエらに配慮して今すぐサト子に問い詰めたい気持ちをめちゃくちゃ抑え込んでいるのにノロケとはいい度胸だな。

 

オマエが勝手に私のメアド入手したのも怒ってるんだけどな!

 

 

 

そして件の式当日。

その日は休日で、結婚式に初めて参加できたかもしれない私はものすごくブルーな気持ちで1日を過ごした。