お嬢サト子の裏切り(28)ダンナにキレる。
何かがブチ切れた私は木田に返信した。
※めちゃくちゃ長文です。
「サト子から話を聞いたのでしょうか。
それとも私が彼女に送ったメールでも見ましたか?
代表ってなんですか?
あなたが謝ればサト子はもう話さなくていいということでしょうか。
私が話したくてずっと待っていたのはサト子です。
私たちの付き合いや、お互い誰にも話せなかったことを分かち合ってきたことを知っているのでしょうか。
確かにきっかけはあなたでした。でもあなたが謝ることではありません。
確かに状況的にはどうしてもあなたにも腹が立ちましたが、奥さん思いの行動だったと理解しています。
私が怒っているのは今回のことだけではありません。
積もりに積もったことがあるから今回のことは簡単に流せないんです。
私が個人の事情を説明したのは彼女だからです。
どこまで知ったか知りませんが、少なくともサト子に送ったメールの内容を全て知っているのであれば、それは簡単に他人に打ち明けられることではなかったので非常に不愉快です。
あなたたちは同じことをされて穏やかに待てますか?
数ヶ月も待った挙句、大した事情も知らない無関係の人に横から謝罪されて許せるのですか。
気にしなくていいよと言えるのですか。
そんなにサト子が憔悴しきっているのならもう結構です。
私は、家族を理由に私のことをこれ以上後回しにして欲しくなかっただけです。
他に問題を抱えているのはお互い様です。
だからと言ってじゃあそれすら落ち着くまで待つよなんて、これ以上お人好しにはなれなかっただけです。
何ヶ月も連絡が取れずにいた間、不安に思いながらも何かあったんだろうと自分に言い聞かせてきました。
昔、一年近くサト子と連絡が取れなくなったことがありましたが、実は彼女は体調不良で入院していたと知りました。
今回もそんなことがあるかもしれないと、執拗に連絡をするのをやめました。
電話をしたくても突然じゃ話がまとまらないだろうし、ケータイの調子が悪いと聞いていたので、またメールしたところで届かなければ意味がないと思い、また木田さんを頼りに連絡しましたが、間に挟んで申し訳なく思っています。
こんなことがなければ木田さんにお会いできるのを楽しみにしていました。
このメールを彼女に見せて構いません。
もういいとお伝えください。」
実はよくなかった。
しかし頭にき過ぎて「知るかっ!!!!!」と思った。
もういいと言ったくせにそれでも何かしら連絡があるだろうと期待していたが、本当に何も言ってこなくなった。