黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

超鈍感セクハラ男(5)契約にない仕事をさせられる。

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この職場を希望する際、業務内容に私ができないことが記載されていた。

 

正確に言うと”体質に関わる苦手な作業”。

 

できないに等しい上に、これが必須である派遣先は選ばない。

 

 

これができないと応募資格がないのかを派遣元の営業に確認してもらうと、先方から”しなくてもよい”との返事をもらった。

 

それで面接となったのだが、面接時にも再確認したところ、別にしなくてもいい・必須条件ではないと言われた。

 

ちなみに面接は最初の指揮命令者・年下K氏だった。

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こうして安心して派遣契約をしたのだが。

 

 

このK氏、なかなかの曲者で、だんだん忙しくなってくるとなんとその業務をお願いしてきた。

 

「黒井さん、ホントにできないんですか?」と言うのだ。

 

「ちょっと手伝ってくれませんか、忙しいんで」と結構強引だ。

 

できなくはない。

だが事前確認で”しなくてよい”と言われたので契約したのだ。

 

何度か断ったが実は断りにくいものでもある。

 

なぜかというと、私がやらないと他の派遣にまわるからだ。

 

同じ立場の他の派遣がいる前で「私の契約にないので」とは言えない。

 

最後は仕方なく引き受けた。

すごく迷惑そうに「やってみますけど・・・」と言った。

 

だが一度で終わらず二度目の依頼がきた。

 

できる範囲でいいからやってくれと。

 

その際もできないことは伝えたが、それでも「一度やったんだからできるじゃん」と押し切られてしまった。

 

腹が立ちながらも引き受けたのだが、これが実はT氏の仕事だった。

 

 

悪戦苦闘しながらもなんとか時間をかけて終わらせたのだが、なんと三度目がきた。

 

この時は指揮命令者がT氏となっていたため、T氏から直にお願いされた。

 

お願いというよりやって当然のような作業振りをされた。

 

しかもその為に会議にまで参加しろと言うのだ。

 

さすがにこれは断った。

 

「この作業はもう・・・(できません)」と。精一杯嫌な顔で表現した。

 

その時のT氏の反応は「あ、もうやらないんだ。」ふーん、へぇー、という感じだった。

 

なんだその見下す感じの言い方は。

 

 

 

私はすかさず派遣元の営業に電話で相談した。

 

「面接前からやらなくていいと確認とっていた作業を何度も頼まれるのですが、これはしなくちゃダメなんですか?」と。

 

すると営業は「契約書に書いてないからやらなくていい」と言って、先方(T氏)にも注意してくれた。

 

「事前確認のうえ契約したので契約にないことはさせないでくれ」と。

 

 

そして営業がT氏にその連絡をしているのが仕事中わかった。

 

T氏が電話に向かって「あー・・・」を連発しており、「そうですか・・・それは知りませんでした・・・すみませんでした」と謝っているのが聞こえた。

 

 

その日の帰り。T氏からメールが届いた。

 

「契約にない仕事を無理させてたみたいですみませんでした」

 

 

んだから就業中に言えっつーの。

 

残業後何時だと思ってんだ。

 

私は「お役に立てずにすみません」と返しといた。

 

 

そういえばこの流れで 

「いつもよくやってくれていて助かってますよ」 

「4月からもよろしくお願いしますね」

だったわ。

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いずれにしても派遣本人に直接契約更新の話するなんてバカだな。

 

 

つづく