黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

面倒なバツイチ男(19)終

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その後M氏から返信が来た。

 

今までにないくらいの長文だった。

 

メールでだけ下の名前で呼ばれるのが嫌だったーみたいなことを書いたため、今回のメールは「黒井さん」呼びだった。

 

長文すぎてあまり覚えてないが、まず私からのメールはやはり突然すぎてものすごくショックだったようだ。

 

「ショックです・・・本当にショックです・・・」

 

芸人ヒロシを思わせるような書き方だった。

 

「黒井さんのことが好きです。今も会いたくて仕方がないです・・・」

 

きたーーーーー。ようやく告白された。

 

そうですよね、しろって言ったようなもんですもんね。

 

 

そして黒子ちゃん呼びしていたのには理由があったとも書いてあった。

 

なんでも私が派遣で入社する際、上司に世話係として任命されたらしい。

 

隣の席だし年も近いし、経験が浅いらしいから色々と助けてあげてと言われたと。

 

そこでまずは仲良くなろうと思ったらしい。

 

 

 

 

 

 

こじつけ甚だしい。

 

入社したばかりの頃はM氏は私に全く興味を示さなかった。

 

興味を示さなかったというよりは、こちらが質問しなければ気にもかけませんという態度だった。

 

仲良くなろうとしていたようにはとても思えない。

 

だいたい黒子ちゃん呼びはその後だいぶ経って飲み会に行ってからだろ。

 

世話係として仲良くなろうと思った→黒子ちゃんと呼んだ、はちょっとばかし無理がある。

 

 

そして送別会後に二人で食事に行った件も、私は断りたくてもできなかったとイケシャアシャアとメールに書いたが、

 

「確かに彼氏がいる人を食事に誘うなんて卑怯だったかもしれないけど」

 

とか、なんたらかんたら書いてあった。

 

最終的には私の自己判断だろ、みたいな内容だったと思う。

 

そうですね。断れなかった私が悪い。

 

だが最後のメールだと思い、断れない状況作って誘ってんじゃねぇよと言ってやりたかったところを柔らかく伝えた。

 

荷物持ちを断っても断っても改札まで送ろうとしてきたのはM氏だし。

 

なんて。やっぱりM氏のせいにしてみる。

 

 

 

いつもそうだったが、こちらが伝えたいことがうまく伝わらず、聞いてもないことを熱く語る人だったので、この件ではこの後も何度かメールが続いたが、結局違うように受け取られ終わらないことに気づいたので、どっかでテキトーに終わらせた。

 

「文字だと言いたいことを伝えるのは難しいですね、ちょっと違うけどまぁいいや。笑」

 

ではお元気で、とか書いて終わらせたと思う。

 

それ以降はメールも電話も来なくなった。

 

 

結局最後までM氏の家庭の事情は明らかにはならなかったが、関わらなくなった以上はどうでもよかったし問題なかった。

 

話したがらないくせに口を開けば自らチラつかせるような前置きをするところが面倒だったし、そこを隠しておきながら女へのアプローチは遠慮ないところもまた面倒だった。

 

 

兎にも角にも、これにて”世話にはなったが恋愛においてグイグイくる面倒なバツイチ男M氏”との一件は終わった。

 

 

 

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