面倒なバツイチ男(16)「また電話で話すよ(笑)」
それ以降、”休日のゴールデンタイムに電話をしてもいい相手”だと認識されてしまったようだ。
これは自業自得。
迷惑だと言いながら期待を持たせるようなことを十二分にしたんだと反省している現在。
だが迷惑。
翌週の土曜夜も普通にM氏から着信があった。
ケータイを放ったらかしていたので気づかなかった。
まさか毎週末かけてくる気じゃないだろうな。
メールが届いていたので3日後くらいに「電話されたみたいですけど何かご用でしたか」と返した。
電話の必要のある用件なんだろうな。という本音に気づいて欲しかったのだが。
「いや、話したかっただけだよ😃」と返ってきた。
「なんだ、電話なんてしてくるから急用かと思いましたー」(緊急以外でかけてくるな)と嫌味を返してみた。
いい加減悟ってくれないだろうか。
「いやいや、急用じゃないから全然大丈夫だよ😃」
失敗。
そして例によって出張先のことが少し書いてあった。
「そうなんですね。大変ですね、頑張ってくださいね」のような端的なメールを返した。
すると、
「まぁその辺の話はまた電話で話すよ(笑)」
と返ってきた。
歯。
歯。歯。歯。
なに電話が当たり前みたいに言ってんだ。
勝手に彼氏気分じゃないか。
なぜに彼氏持ち女子の土曜夜のゴールデンタイムに電話しようとするんだ。
これはもうお手上げだった。
これは止めるどころか加速している。
むしろ、たぶん、私に彼氏がいようが構わないのだ。
自分に分があると思っているのだ。
これまで、告白されてもないのに「迷惑です」とは言えない、告白さえしてくれればはっきり断るのに、なんて思っていたが、もっと強く出れば良かったと思った。
「また電話する」と言っていたがきっと翌週土曜夜だろう。
その日は彼氏宅に行く約束をしていた。
つづく