黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

嘘八百B派遣会社(7)手短に電話を切りたがる女。2回目の契約更新。

 

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そしてあっという間に8月中旬になり、また林から次の契約更新の連絡があった。

 

しかし林の様子が少しおかしかった。

 

林「次の更新の話なんですけど、更新しますか・・・?」

 

現場と仕事内容に満足していたので、私はもちろん更新する意思を伝えた。

 

林「ありがとうございます。では引き続きよろしくお願いします。失礼します」

 

これだけで林は電話を切ろうとした。

 

やおい待て。

 

なんかおかしい。

 

普通は「では3ヶ月更新しますので、次の契約は◯月〜△月までとなります」とか「契約書をまた自宅に郵送しますね」等、関連事項を伝えてくるはず。

 

しかしこの時の林はさっさと電話を切ろうとしていたように思えた。

 

私は呼び止めた。

 

黒子「次は3ヶ月更新ですよね?10月〜12月までということですか?」

 

林「あ、はい・・・、そう・・・ですね。」

 

黒子「契約書も自宅に送付してくれるんですよね?」

 

林「はい、そうですね・・・」

 

なんだか歯切れが悪い。

 

そして林はいつにも増して小声だった。

 

やはり何かが気になっていたが、そうは言ってもこれ以上特に突っ込むこともない。

 

私は腑に落ちないまま電話を切った。