嘘八百B派遣会社(4)もうおかしい。
時期は7月頭。
電気会社営業部 就業初日を迎えた。
私が配属されたのは、上長含め男性6人のチーム。
産休に入った女性社員を入れると7人だ。
この日早速あらゆる異変を感じた。
異変1つ目。
指揮命令者がもう違った。
前回、システム障害で急遽面接ができなくなり挨拶だけ交わすことになったとブログに書いたが、
その挨拶した指揮命令者が前月に隣のチームに異動しており、私の指揮命令者は別の人となっていた。
面接していないどころか顔合わせした人が所属チームにいない。
これはもう全く意味がないじゃないかと思った。
ぶっちゃけ”面接イコール採用同然”のため、今田(派遣元営業マン)は面接を軽視しており、先方に派遣の顔を見せればそれでいいと思っているようだ。
実際、面接当日今田は先方に私を紹介するとさっさと帰った。
異変2つ目。
これが大問題だった。
私は”産休代理で1年勤務”という話で派遣されたのだが、実は女性社員の産休はこの時からスタートではなく、もう既に1年とった後だった。
ではなぜそれがわかったかというと。
まず複数の社員が私に仕事を教える際、
皆「これ戸口さんどうやってたっけ?」「戸口さんのマニュアルなかったかな」と、事あるごとに「戸口さん」という名を口にする。
戸口さん(仮)。この度産休に入った人かな・・・?
初めはそう思ったのだが、私が充てがわれた机は産休に入った人のもので、そこでは書類や所持品で「立木」という名前をよく見かけた。
今いるチームメンバー男性6人に立木という名前はいない。
つまりこの「立木」さんは産休に入った女性社員ということになる。
席に案内された時はこの立木さんが産休に入った人だと思っていたが、社員たちが私に引き継がせようとしている仕事の前任者はどうも戸口さんという人。
私は産休代理。産休に入る人の仕事をそのまま引き継ぐはずだから・・・
つまりどういうことだ??
書類上は修正が入っていても、通称では旧姓を呼ばれているままとか・・・?
立木が結婚後で、戸口が旧姓・・・?
私はものすごく違和感を覚えた。
しかし、その後の会議で配布された社員スケジュール表で私の考えが外れていたことが分かった。
スケジュール表にはチーム全員の名前が記載されている。
戸口という名はないが立木はある。
そして「立木」のスケジュールにはこう記載してあった。
「前年7月〜今年6月まで産休。今年7月〜9月産休延長(10月復帰)」
歯。
どういうこった。
産休って今からじゃないの!?
私はその代理で今年の7月から1年働けるんじゃないの・・・!?
戸口さんと立木さんはやはり別人だった。
では戸口さんとは誰かというと、立木さんの産休代理で1年務めた派遣さんだった。
その後、立木さんが産休期間を3ヶ月延長したため引き続き戸口さんに務めてもらうよう契約更新を依頼したが、戸口さんは断り、1年こっきりで辞めてしまったらしい。
そこで後任としてあてがわれたのが私だった。
じゃあやっぱり1年の勤務って嘘じゃないか。
3ヶ月で終わるじゃないか!!
林に確認した”産休代理で1年勤務”は嘘だと確信した。
ダマされた。
私は非常に憤慨した。
本記事には林への確認は簡単に説明しているが、実際は事細かに確認していた。
林から今回の仕事紹介を受けた際、最後に復唱して確認したのだ。
「電気会社営業部に産休代理で1年、7月からスタートですね」と。
もっと言えば時給や就業時間、人員数、仕事内容も詳細に確認した。
林は「はい、そうです」と答えた。
これは紛れもなく「1年勤務」に「そうです」と答えたのだ。
林め。適当に受け答えしやがって。
B派遣会社は派遣の就業初日に必ず様子を伺うため電話をしてくる。
その日の終業後、早速林から電話があった。