お嬢サト子の裏切り(32)サト子の言い訳
その後、「ちょっと腑に落ちないこともある」とも言ってみた。
旦那が「サト子がどうしてそのような行動を取っているのか分からない」と言っていたからだ。
旦那のメールを見た感じでは、サト子の簡易的な説明では腑に落ちない。
半年待ってそれだけ?って感じでもあった。
私は更にこう追伸した。
「旦那さんのメール見た感じだと、サト子のさっきの説明じゃやっぱり腑に落ちないんだよね。
お互い招待する人は相談してないように受け取れたんだけど。
サト子は職場関係者しか呼んでない みたい ですって言ってたよ。
(でもサト子は”旦那の身内が亡くなったため、式は身内と職場、身近な知人のみで行うことにしました。”と、あたかも2人で相談して決めたように説明していた。)
なんでサト子がそんな行動とっているのかも分からないって言ってたし。
そんな行動っていうのは、
旦那さんの身内に不幸があって式がキャンセルになったって聞いたとか、
サト子にその後何度連絡しても全く音沙汰ないって話ね。
悪いけどまだ色々納得いかないかな・・・」
そして今度は比較的すぐにサト子から返事が来た。
「黒子の言っていることはもっともだと思います。
悲しいことに、黒子も感じていたと思うけど、私は頭で理解するのに時間がかかるから、すぐ返事ができれば良かったのだけどとても難しいことでした。
特に結婚は初めての経験な上に、予想外のことが起きたり、家族同士の問題が生じたり職場の兼ね合いもあったりで、すべてに頭がまわらず、黒子の気持ちを理解するのにとても時間を要して、雑に扱ったように感じさせてしまって本当にごめんなさい。
黒子が腑に落ちないことはあるかも知れないけど、私は事実を述べたまでで、私なりに精一杯の返事です。これが全てです。」
でたでた。
”私、弱いんです”アピール。
”私、がんばりました”アピール。
”これ以上は責めないで”アピール。
ナンダ「悲しいことに」って。
つーかあんたそんなに頭悪くないし。
自分が損しないように計算するの早いじゃん。
利益を得るために行動するの早いじゃん。
ナンダ「黒子の気持ちを理解するのにとても時間を要して」って。
私が再催促して、更に再々催促するまでの間、四六時中私のこと考えてたわけじゃないでしょうに。
家族に聞くって言ったら即行返事が来たのがその証拠。
返事しようと思えばできたんだよ。
しなかったのは連絡するのが億劫だったからだろうが。
誰だって他人の気持ちを理解するのは簡単じゃないんだぞ。
私だってたくさん悩んで考えて、結果、疑わしきは罰せずだったんだ。
言い分を聞けば杞憂だったと安心するかも知れないと思ったんだ。
あんたの性格と都合をめちゃくちゃ考慮してやったんじゃん。
でも今回はサト子の自業自得だろ。
時間をあけた分、問題が大きくなったんだから。
サト子からの返信はいつも短文だったが、私は言いたいことが山積していたため常に長文。
私は更に言いたいことを放り込んだ。