黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

お嬢サト子の裏切り(30)再々催促。

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12月になった。

 

サト子に説明を求めるメールを送ったのは10月下旬。

 

一向に連絡なし。

 

想定内。

 

 

絶対に出ないと思ったが電話してみた。

 

出ないし当然折り返しもない。

 

そりゃ出ないよね。私も出ないわ。

 

 

でもこの気持ちを引きずったまま年越すのは嫌だ。

 

 

私は最終手段として再度メールを送った。

 

 

 

「連絡ください。

メールが届いていないなんて思ってないから。

 

旦那さんに”代表で”謝らせて自分は何も言わないつもりなの?

 

春から始まったことにケジメもつけずに年越すなんて私は嫌よ。

 

これでも音沙汰なしなら、ご家族に話を聞きます。」

 

 

 

>ご家族に話を聞きます。

 

なんだか借金取りの気分だった。

 

昔サト子の家に電話をしたことがあり、電話に出た母親に挨拶したことがあった。

面識はない。

 

ぶっちゃけこんなことで面識のないサト子の家族に連絡なんかできないし、するつもりもなかったけど。

 

これはただの餌。最終手段。

 

もしサト子にやましいことがあるなら家族に連絡するなんてとんでもないことであって絶対連絡くれるだろうと思った。

 

 

案の定、翌日にはサト子から返信がキタ。

 

早かったな。

 

できるんじゃん。

 

やっぱ軽視されてたんだなと思った。