黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

お嬢サト子の裏切り(25)サト子からの連絡

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サト子からようやくメールがきた。

 

「彼から話聞いたよ。

本当は電話で話した方がいいと思うけど、家のことで色々あって今はそのことで気持ちの整理がつかないんだ。

 

今回の式のことでは私自身バタバタしててワガママを押し通したから、周りのことが見えてなかったところがあって。

黒子のことも知らず知らずのうちに傷つけてて本当にごめんね。」

 

 

しろよ電話。

 

そしてしっかりきっちり説明しやがれ。

 

ダンナに話聞いたなら数ヶ月も前に発端があったことくらいわかるだろ。

 

しろよ電話!

 

 

>周りが見えてなかった

いつもだけどね!!あんたはいつも自分のことに一生懸命だよ。

 

 

待ちに待ったメールだったが、やはり「それどころではない」と言っているようだ。

 

なめてんのか。

 

 

そしてLINEはやっと既読になったかと思いきや、サト子はトークルームから退出しており友達リストからも消えていた。

 

なめてんのか。

 

 

 

だいたいメールには私が知りたいことは何1つ記載されていない。

 

私が知りたいのは「サト子が私を騙したのかどうか」だ。

 

 

ダンナの身内に不幸があって式をキャンセルしたのは本当なのか嘘なのか

 

その連絡をもらったときに必要以上にダンナがいない時間を狙って電話したかったのは、嘘だからダンナに聞かれちゃまずかったのではないか

 

誰かに不幸があったと言えば了承せざるを得ないという計算だったのか

 

その後音信不通になったのはなぜか

 

そこまでして私を遠ざけたかったのか

 

 

 

ものすごく被害妄想が激しいが、当時の私は悪いことばかり考えていたし、そうではないという根拠が欲しかった。

 

私自身、当時抱えていた問題はこれ1つではなかった。

サト子が家族の問題を抱えている以上の問題を複数抱えており、毎日毎日不安の塊だった。

 

 

 

サト子を信じたかったが100%は無理だ。

 

これまで散々サト子について書いてきたが、自分が損をしないように一生懸命になる人だ。

 

打算的で周りが見えなくなるタイプだ。

 

非常識というかモノの感覚が少し違うことも多々ある。

 

 

働きたくないと言っていたサト子にとって結婚は本当に嬉しかっただろう。

 

結婚式というのは人生最大級の晴れ舞台。

 

失敗しないように不安要素を取り除く。その中に私が入っていたのではないか。

 

招待状を送る際に私の名前の漢字がわからないと連絡をしてきた際に少し強く言ったから、それでサト子の気分を害したのか。

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そんな小さな不安が、サト子が連絡をくれないことで大きくなってしまった。

 

 

ようやくもらったサト子からのメールには具体的なことは何1つ書かれておらず、まったく納得できなかった。

 

こうなった経緯を説明してもらわなければ全然気持ちは晴れない。

 

だって何ヶ月も耐えたから。

 

 

それでも私はまた良心を働かせ、しかし言いたいことをはっきり言うべく慎重に言葉を選んで長文で返信した。