黒子の黒い腹のうち

ひいた男、ムカつく女。

お嬢サト子の裏切り(2)厚かましい女


kuroikuroko.hatenablog.com

 

サト子の厚かましさには何度も呆れたことがある。

 

一般的にできそうもないことでもまずそうは思わないらしい。

 

 

①コンビニ

 

ある秋の夕方。

 

サト子も私も予備校が始まるまで時間があったため、小腹を満たすためにコンビニでカップ麺でも買って学校で食べることにした。

 

会計が終わり、レジ横の電気ポットでお湯を入れようとした時、

 

「これどうやるのかな?」

 

とサト子が開封したカップ麺の中身を手に取り悩んでいた。

 

どうやるって・・かやくとか粉末スープとか入れてお湯入れるだけじゃない?

と思っていたら。

 

なんとサト子が買ったのは一度湯切りが必要な生麺タイプだった。

 

おいおい。

お湯入れて学校に持って帰って食べようってのに何でそんなもん買うかな。

ちゃんと見て買えよ。

 

私は容器の説明をジッと見つめているサト子に湯切りが必要なやつだと説明した。

 

で、どうするのかなと思ったら。

 

サト子「学校でお湯捨てたらまたここ(コンビニ)までお湯入れにくるよ」

 

はい・・・?

 

それは厚かましいと思うのは私だけだろうか。

 

商品を買ってその場でお湯を入れて行くのは分かるが、一旦お店を出た後また戻って来てお湯くださいってなんか厚かましいと思うんだけど。

 

お店の敷地内で食べる人ならなんか分かるんだけど、あんたがやろうとしていることは家に帰った後でまたお湯だけもらいに来るようなもんじゃん?

 

このお店で買った商品だけども。

 

と、上記のことをサト子に伝えてみたところ。

 

サト子「あー、じゃあ職員室に給湯室あるよね」

 

・・・あるけど。電気ポットはないし。まさか。

 

サト子「先生に頼んでお湯沸かさせてもらったらいいんじゃないかな」

 

 

 

 

 

なんで頼めばそれができると思っちゃうわけ?

 

ていうか一生徒が学校の職員室の給湯室でヤカン使わせてくださいってお願いすること自体が厚かましいわ。

 

これもサト子に伝えてみた。

 

もちろん言葉は違うけど、でもサト子の感覚にびっくりしたので”厚かましい”と言ってしまった。

 

サト子「厚かましいって・・・!!(笑)」

 

やだもー私ったらーみたいな感じで大笑い。

 

とりあえず生麺タイプでも湯切りしなくても大丈夫だろうということで納得させ、一度だけお湯を入れて学校に持ち帰った。

 

後日、別の友人にこの話をしたところ、やはり”サト子が厚かましい”ということで意見が合った。

 

 

 

 

②個人面談のスケジュール

 

夏休みに入る直前。進路相談の個人面談のスケジュールについて通知された。

 

確か夏休み3日目くらいから2〜3週間の間、記載されている時間内で希望を出してくれとのことだった。

 

夏休み中か・・・。学校やってる間にやれよ。

 

と誰もが思った。

 

しかしその期間でと決められている以上は仕方がない。

 

私とある友人はどの日にしようかと話していたのだが。

 

その日の帰り、サト子が職員室に行くと言い出した。

 

理由を聞くと、

 

サト子「個人面談、学校最終日の放課後にしてもらおうと思って。」

 

 

 

 

 

 

 

 

歯。

 

なんだろう。なんでそれがお願いできると思っちゃうんだろう。

 

私と友人は止めた。

 

「それはできないよ;ていうかみんなそうしたいに決まってるじゃん」

 

ねぇ、と私と友人は顔を見合わせた。

 

この期間で希望日時聞いてるんだからそれでやってくれって言ってるんだよとも説明してみた。

 

サト子「あー・・・」

 

とは言ったものの、サト子はあまり理解しなかったようで。

 

そのまま職員室まで行った。

 

サト子「面談、学校があってる間にして欲しいんですけど」

 

教師「それはできないんだよね。スケジュール決まってるから」

 

ほらみろ。

 

スケジュールに対する全体抗議ならまだしも自分だけスケジュール外でやってもらおうとする&頼めば可能だと思っているこの感覚。

 

なんと言えばいいのだろう。

 

世間知らずなんだか厚かましいんだか。

 

とにかく物の感覚が違うなと思った。