超鈍感セクハラ男(16)T氏の邪推
※上記記事 一部修正 2018/11/02
T氏からのセクハラメールが届き出した頃から一月半が経とうとしていた。
ストレスだな。
「今日もかわいかったですよ」メールあたりから、もうT氏に対して気持ち悪いと思う気持ちは限界に達していた。
金曜に欠勤、土日に気持ちを鎮めようと努めたが、月曜はどうしても気分が悪かった。
もう心も身体も完全にT氏を拒否っている。
もういいや。休もう。
私は会社へ電話をしたのだが。
会社自体は9時から始まるが、社員の都合で派遣は9時30分始業となっている。
月曜は9時から社員の会議があり、10時頃まで席に戻ってこない。
つまり私の始業前に会社に電話をしてもT氏は出ない。
ところが。
9時20分頃会社へ電話をすると、まず電話対応のバイトが出た。
居ないのはわかっていたがカタチだけ「Tさん居ますか」と言う私。
「少々お待ちください」とバイト。
・・・?
ちょっと待って。
T氏にかわるわけ・・・?
なんとT氏が電話に出た。(ちっ)
「はいもしもしどうしました?」
結構慌ている様子。
黒子「すみません、土日で回復しなかったので本日もお休みさせてください」
T氏「え・・・土日あったのにですか・・・?」
訝しげ。
だからそう言ってんだろ。
黒子「はい」
弱々しくも強気の私。
T氏「そう・・・ですか・・・わかりましたー・・・。お大事にされてくださいね・・・」
腑に落ちない言い方のT氏。
色々と勘繰っているのだろう。
自分のことが嫌だから仮病だろ。とか
このまま会社に来ないつもりだろ。とか。
だからきっとこの日は私を待ち構えていたのだ。
出社するにしても欠勤するにしても。
いないはずの時間に電話に出たのがその証拠だ。
おそらく、
私が木曜に不機嫌な態度で残業を切り上げてもらい、その翌日欠勤したため、「このまま来なくなったらどうしよう」と焦っている。
そしてこちらの様子を伺っているのだ。
さてどうしてくれようか。
ひとまず私は病院へ行った。
つづく