超鈍感セクハラ男(15)「たくさん頼んで疲れちゃったかな?(笑)」
その年の3月頭。
T氏への態度を変えてから1週間ほど経過した頃。
T氏はというと、いつもタジタジ。
もう余計な雑談もくだらない冗談も言わなくなった。
私のことが、というよりは
自分の行いを公表されるのを恐れているようだった。
自業自得。
ある木曜日。
定時直前に一つの作業がキリよく終わったためT氏のところへ持って行った。
ちょうど終わったんだからこれで帰っていいだろうと思っていたところ、
「じゃあ次はコレを進めてください」と言われた。
残業か。
まぁいつものことだけど。
前から思ってたけど一言「残業して欲しい」とか言ってくれないかな。
定時後当たり前のように作業振ってくるのやめてくれないかな。
その作業も終わったため、これで帰れる気でまたT氏のもとへ持って行ったが、
「じゃあ次はコレを進めてください」と言われた。
まだやるの?20時過ぎてますけど。
休憩もないんですけど。
あんたはテキトーに夕飯食べに何十分も出て行くけど。
この会社は23時まで残業させられることもあったが、一度残業の考え方について派遣元から注意が入ったため、必要のない残業はさせないようにと認識を変えてもらったはずだった。
ちゃんとわかってんのか。
「・・・今からですか? それ明日じゃダメなんですか?」
私は露骨に顔と態度に出してみた。
T氏「あー・・・時間が遅いからですよね・・・そうですね・・・」
内容的に明日でいいと思うんですが。
目で訴えた。
T氏「もう帰りたい?たくさん頼んで疲れちゃったかな?(笑)」
歯。
そこじゃねぇよ。
仕事は手を抜かない。
疲れたから帰りたいなんて言うか。
バカにしてんのか。
と思った。
T氏「疲れちゃったよね(苦笑)・・・じゃあ今日はもういいですよ。本当はもうちょっとやってもらいたいけど」
ちょっと呆れた感じで言われた。
知るか。
2人で仕事してるだけで気持ち悪いのに。
そしてその日の帰り、私はトイレで本当に吐いた。
翌日欠勤した。
つづく
※2018/11/02修正