面倒なバツイチ男(18)「もう連絡できません」
M氏からの着信に「俺が出る」とブチ切れた彼氏。
私はケータイを遠くへ放り投げ、その間彼氏を説得した。
「電話には出ない、わかった。」
電話が鳴り止んでからも彼氏はご立腹。
「でも今すぐ今後一切メールも電話もできないって言って。彼氏がめちゃくちゃ怒ってるって言えばいい、簡単だろう」
なんでできないか分からないと、かなりキレながら言われた。
M氏を庇う気はない。
告白されてないけど迷惑している。
だがお世話になった。
仕事でお世話になったのと、恋愛感情が迷惑だということは別問題だと、しっかり割り切れない自分がいた。
そして今後一切連絡できないというのは唐突だとも思ったし、以前から書いているように「彼氏がいるから」とか「彼氏がこう言うから」と、彼氏基準にモノを言うのがすごく嫌だった。
なんせこの彼氏、めちゃくちゃ自分基準で独占欲が強いのだ。
なんでオマエ基準で動かなにゃならんのだと思ったことは今まで多々ある。
しかし私のその考えのせいでここまで悪化させてしまったのも事実。
私はあくまでフェードアウトしたかったが、彼の言う通りM氏にメールした。
翌日だけど。
内容は、
・昨日のM氏からの着信で彼氏に怒られたため、突然で申し訳ないがもうメールも電話もできない。
・M氏とは直接会わないで欲しいとも言われたし、複数人いようとM氏が参加する飲み会等にも行くなと言われた。
・彼氏でもない人に、しかもメールでだけ下の名前で呼ばれることに抵抗があったが、どういうつもりか分からなかったので訂正できなかった。
・週末はだいたい彼氏に会っていることを知っているはずなのに、毎週末電話をかけてくるのも正直言うと迷惑だった。
・M氏の気持ちにはなんとなく気づいていたが、家庭の事情も分からず、告白されてもないのに断るようなことができず、今まで期待させるようなことをたくさんしたかもしれない。申し訳なかった。
などメールに書いた。
ものすごく考えて書いたつもりだったが、全くオブラートに包んでない言い方をしたと思う。
家庭の事情が分からないや、下の名前で呼ばれるのが嫌だったはちょっと便乗して書いた。テヘ。
当時は、こんなメールを急に送りつけられたら相当傷つくんじゃないかと冷や冷やしていたが、もうどうにでもなれと思った。
相手を気遣いすぎる不要な優しさが余計だったんだ。
今だから分かる。
相手を傷つけたくない=自分が悪者になりたくない
だったと思うしその性格は未だ変わってない。
つづく